
2/20、ファシリテーターの山田さんをお迎えして、ケアする方を対象とした対話の場を開催しました。
支援職に就いている方やご家族など、5名の方がお越しくださいました。
始まりの自己紹介から、みなさんそれぞれの思いを抱えて、ご参加くださっているのだと伝わってきました。
普段のケアのお話だけではなく、何名かの方が共通して悩んでいた家族のお話にも広がり、深まっていく中で、涙の場面もあったり、笑いが起こることもあったり。
セルフケアについてのお話も出てきて、
30個くらいのセルフケアの手段があるとよかったり、ケアをケアとして認識してみることや、職場以外で自分が安心できるコミュニティをいくつか持つことなどなど…
参考になるような工夫をたくさんお聞きすることができました。
そして
"
悩んでいる人の話を聞いたとき、「こんないい方法があるよ」「こうしたら解決できるよ」とつい助言したくなるけれど、それが必要かどうかは悩んでいる本人が決めることかもしれない。
だからこそ対話の場では、助言ではなく自分の経験談として、「私はこうでした」と場の真ん中にそっと言葉を置くようなイメージを持つといい。本人が必要だと感じたものを選び、自分の力で解決していけるように。"
そんな山田さんの言葉が胸に響きました。
解決していくための本人の力を奪うことなく、
対話の力を信じる。そんな風に受け取りました。
最後の感想のシェアでは、
・自分だけじゃない。同じ思いをしている方がいるという安心感を感じた。
・ケアする人たちの場だからこそ、話せた
・家族だからこそ話せることと、家族のように身近だからこそ話せないこともあると思った。
・話しながら癒されているのを実感した。
・身体の声を聴くことを大切にしたい。
そんなお声をいただきました。
会が終わった後、
ケアする人も当事者であることが多いと思う、と支援職に就いているパートナーから言われました。
支援職を志すのは、自分自身の苦しみや、救われた経験からという背景がある方も少なくないと思います。役に立ちたい、いいケアを届けたいという思いは人一倍強いのに、思うようにいかない現実にぶつかることもあります。
だからこそ、こうして悩みを共有できる場は必要だと強く実感します。
ケアする人がケアされて満たされることで、その先にいる人も満たされる。そんなケアの循環が生まれていきますように。
ご参加いただいたみなさん、山田さん、素敵な時間を本当にありがとうございました。